令和4年7月 発刊に寄せて

 長引くコロナ禍に予期せぬ戦争、物価高とストレスが重なる生活が続いています。組合員の皆様には、ご健勝にお過ごしでしょうか。これから本格的な夏に向かい、熱中症にも十分注意をしながら仕事に頑張っていきましょう。

 去る二月二十日に行われた第六十七回定期大会の役員改選において、執行委員長に私と七名の執行委員、三名の監査委員が選任されました。私が執行役員になった十年前は二千名近くだった組合員数も一五〇〇名台に減少してきました。本部ではその間、事務職員の一名減、執行委員の二名減、各種事業の見直しと廃止等、予算執行の削減に努める一方、築後四十年が経ち、経年劣化が激しい組合事務所の補修と塗装、トイレや消雪設備の改修等を行ってきました。また、コロナ禍の影響で組合活動の中止や他団体との交流の停止、全建総連等の上部団体との活動が中止やパソコンでのリモート会議となったため、行動費が大幅に縮小されました。定期大会では、発生した余剰金を組合員に還元することが承認され、この新聞が発刊される頃には皆さんのお手元に商品券という形で届けられると思います。

 組合独自の共済制度に移行してから七年目となりました。昨年は組合始まって最多の四十八名の物故者となり、収支がマイナスとなったため、一五六万円を共済積立金より補填しました。今年度は九十万円を維持して参りますが、今後は検証しながら運営していきたいと思います。

 建設産業を取り巻く社会情勢は厳しさを増していますが、全建総連では資材高騰の解消、安定供給、賃金アップの環境づくりを国に要望しています。インボイス制度については税対部を中心に講習会が検討されています。アスベスト飛散防止対策では講習会の開催が遅れているため、資格取得が難しくなっています。組合では情報を発信していきますので、仕事確保に活用をお願いします。

 様々な社会情勢の変化に伴い、組合の新たな課題も生じてきますが、役員、青年部、主婦の会、事務局一丸となって対処して行きますので、組合員の皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。

建労新聞 第127号 令和4年7月1日より